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人と組織を元気にするために-働きやすさとは何か?

皆さん、こんにちは。
中小企業診断士の米本幸平です。

前回のブログに引き続き、人と組織のお話です。

いきなりの質問で恐縮ですが、皆さんの会社、職場は働きやすいですか?
こんな質問をされると「働きやすさの定義は何?」と逆質問されそうですが、
では、皆さんにとっての「働きやすさ」って何なんでしょう?

「好きな仕事ができる」
「上司とのコミュニケーションが円滑である」
「社員がイキイキと働いている」
「成果を認めてくれる」
人それぞれ様々です。

このブログは一般企業の管理職以上の役職にある、つまり会社を動かしている方々を意識して書かれていますが、働きやすい会社、職場にするにはまさに皆さん一人一人の行動、発言、態度に掛かっています。

今日は皆さんと「働きやすさ」について考えてみます。

こういうところに「働きやすさ」が表れる

掃除が行き届いたトイレ
私は、コンサルティングや研修講師のお仕事で企業に訪問する機会が頻繁にあります。
いくつかの企業を訪問する中で、そこで働く社員の方々が表情豊かでイキイキしているなと感じることがあるのですが、そのような会社にはいくつかの共通点があることに気がつきました。

あいさつができている

私は独立開業してから1年半しか経っていないため、長くお付き合いしている企業はなく、訪問するほとんど全ての企業において、そこで出会う方とは初対面ということになります。

慣れてなければ、初対面の社外の人間にあいさつしにくいものです。
しかし、社員がイキイキと働いている会社では、わたしがするより先に元気にあいさつしてくれます。

あいさつはとてもシンプルな行動なのですが、それによって相手を気持ちよくさせ自分も気持ちよくなる魔法の行動です。前職ネスレ日本(株)での新入社員研修で真っ先に伝えていたことが、
「自分が知っている、知らないにかかわらず社内で会った人には元気にあいさつしましょう」
ということでした。

あいさつにスキルはいりません。大声を張り上げる必要もありません。
最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、短い言葉でほんとに皆が気持ちよくなる行動です。

では、社員が何らかの理由で「働きやすさ」を感じていなかったらどうでしょう。
たぶん、誰に合ってもあいさつもせず、暗くどんよりした気持ちになるのではないでしょうか。

ドラマ「半沢直樹」の中で主人公が、支援先企業を訪問した時にこのようなセリフがありました。
「社外の人間にあいさつができる会社はたとえ業績が悪くても腐ってはいない。自社に誇りを持っている証拠だからだ」
働きやすさはこのようなところにも表れます。

トイレがきれい

これは自社物件として社屋を構えている中小企業に限られますが、私がそのような企業に訪問した時はトイレをよく見るようにしています。

社外のお客様が来社した時、自社内のどこに出入りするでしょう?
目的にもよりますが、多くは応接室か会議室、あるいは社長室です。
実はトイレは数少ない社外のお客様が出入りする場所です。
応接室や会議室は、事前にお客様を迎える準備をしっかりとするため、
整備されているケースが多いですが、トイレまでお客様を迎える意識が行き届いているでしょうか。

社長自らトイレ掃除をする会社もあります。それほどにトイレがきれいかどうかはその会社の風土や考え方を表します。トイレは究極の共有スペースです。誰もが他の人にも気持ちよく使ってもらいたいという利他的な精神が宿る場所です。
床がピカピカに磨かれているだけではなく、トイレットペーパーや手拭き用のペーパーもしっかり補充されている、そんなトイレがある会社の社員はイキイキしています。

社員が利己的に自分だけを利するような行動を取っていたとしたらトイレ掃除も行き届かないであろうし、そのような会社は働きやすいとは言えないでしょう。

時間厳守が徹底している

私が研修を行う時、最初に「グランドルール」と呼ばれる研修時間中に守っていただきたいいくつかのルールを示します。
その中の一つに
「開始時間や集合時間に遅れないよう時間厳守をお願いします」
という事項を入れています。

改めて考えてみて、なぜ時間厳守が重要なのでしょうか?
「守るべき職務規律であるから」
これでは多分答えにはなっていないでしょう。
このような会社で研修を行うと、不思議と一人ではなく複数の人が必ず開始時間に遅れます。理由は業務で手が離せなくなった、得意先との電話が長引いた等です。

そのような時、「30人参加の研修でたった一人5分開始時間に遅れる」ことの意味を説明します。この5分間、他の受講者は何もできずただ待っているだけ、つまり何の価値も生み出さない非生産的な時間となります。しかも一人ではありません。30人 x 5分当たりの給料分がムダなタイムコストとなってしまうのです。

このことを説明するとだいたいの人は納得してくれます。ここでも利他的に行動できれば遅刻することはないはずです。そしてコスト意識の高い会社では、それを自分事に腹落ちさせて行動することができます。

研修時間中は研修に集中することにより、学習効果がより高くなることも理解しています。そのために研修時間中の業務連絡を禁止する会社もあります。生産性向上を意識すれば一瞬一瞬をムダにせず利他的に動くことにより、結果として組織としての大きな成果につながることを理解いただけると思います。

働きやすい職場にするために

利他的に協力して仕事をするビジネスマン
では、社員が働きやすい職場にするために誰がどのようなアクションを取ればよいのでしょう?

管理職が働きやすい環境を作る

働きやすい職場を作る責任は管理職にあります。小さな会社ですと社長自らということもあるでしょう。あいさつ、声掛けなど基本的なことができているか、できていなければ管理職自ら率先垂範でやってみることです。そしてあいさつは笑顔でお願いします。しかめっ面だと逆効果ですよ!

何かを指示する時はその理由や意味づけをしっかり説明して腹落ちさせねばなりません。
「なぜ、あいさつが必要なのか」
「なぜ、時間厳守が重要なのか」
その意味を理解すれば自然と行動に移せます。

利他的に行動する風土にする

ウィズ/アフターコロナの今の世の中、自社さえ儲かればよい、自分さえよければそれでいい、といった利己的な考えは淘汰されると言われています。

会社の中の組織人、もっと言えば社会人として生きる限り一人では何もできません。利他的に行動することが、結果として自分も気持ちよく働けることになり、それが会社としての業施向上につながり、ひいては社会を豊かにしていくことをしっかりと伝えそれを実現することにより、働きやすい会社は増えていくでしょう。

さいごに

営業会議をする社員
コロナにより多くのことが大転換を迎えています。
貴社にとっても変革のチャンスです。
「自社はちょっと雰囲気悪いな」
と感じているのであれば、あなたからアクションを起こしてみてはいかがですか?

私は組織改革や人財育成のお役に立てるようなサービスを展開してまいります。
お気軽にご相談ください。