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人生100年時代における50代からのセカンドキャリアを考えてみる-その2

road sign of career

前回に引き続きセカンドキャリアのお話しです。

自分自身、50歳のときに社内異動をきっかけにぼんやりと考え始め、やりたいことを見つけて55歳で前職を選択定年で退職したところまでお話しました。


では、セカンドキャリアについて世間一般ではどのような動きがあるのか探っていきます。

多くの企業で終身雇用が崩れつつある

オフィスビルの階段を昇る社員
ここ数年、社会情勢を踏まえ、終身雇用などの日本型雇用形態を変えていこうという流れがあります。一方で人生100年時代で高年齢でも働くひとが増えていく中、企業はどのような動きをしているのでしょうか。

副業・兼業を認める企業が増えつつある

マイナビ社の調査(2020)によると、社員の副業・兼業を認めている企業は約5割です。導入の目的は「社員の収入を補填するため」が最多で、スキルアップやモチベーション維持といった狙いも挙げられています。

この傾向は今後も続き、副業・兼業を認める企業は増えていくでしょう。これは、セカンドキャリアを考える中高年にとっては良い傾向と言えます。今まで以上に「自分のやりたいこと探し」に活用できます。

一旦退職し個人事業主として退職した会社と業務委託契約を結ぶ

某広告代理店は、退職した社員と業務委託契約を結び(契約するのは新しく設立した小会社)、最大で10年間一定の報酬を約束する制度を導入しました。

入念に準備してある程度ビジネスの行く末が見えたところで独立するのであればいざしらず、多くの場合は独立当初は収入面での不安(会社勤務の時代に比べ激減する)を抱えています。
事実、未だビジネスが軌道に乗ったとは言えない私は常にその不安を持っています。

上記制度は当面の収入減の不安をなくした上で新しいキャリアに臨むことができるため、思い切って飛び込むことができるでしょう。

体の良いリストラという声もありますが、あくまで手あげの制度ですので会社に残りたければ応募しないだけのことです。

セカンドキャリア構築のためにすべきこと

選択肢を示すドア
企業では社員のセカンドキャリア構築のための制度やバックアップ体制が整いつつありますが、ではそこで働く人、特に定年を間近に控えた50代は何をすべきなのでしょうか。

「やりたいこと」を考える

会社ではやりたいことだけを仕事にするわけにはいきません。組織として成果を出さなくてはなりませんので致し方ないことです。

セカンドキャリアでは「やりたくないこと」を仕事にする必要はありません。
「この仕事が得意」「この仕事はできる」「だからそれを会社を退職後も続ける」
そういった考えを持つ方は多いと思いますが、「できる」より「やりたい」を優先させるべきです。


まだやったことがないことでも構いません。会社勤めのためやりたくてもできなかったことに挑戦するのもセカンドキャリアならではです。趣味に近いことでもビジネスになる可能性だってあるのです。

副業・兼業で試してみる

副業・兼業が認められている企業にお勤めの方に限られますが、せっかく機会を与えられているのであれば、試しにやりたいことをやってお金を稼ぐことを体験してみるのも一考です。

会社をやめるわけではありませんので収入は保証されている上に、会社の狙い通りそこそこ稼げれば収入増に寄与します。

何より、独立して一人でもうまくやれるか試行錯誤できるのが良いです。どうしてもうまくいかなければ、やめるなり方向転換をすればよいのです。

会社以外に人脈を作っておく

これは私ができなかったことです。一つの会社に長くいると社内は当然のこととして社外の人脈がどうしても限られたものになります。
独立して仕事をしていく上で人脈は大切です。私は退職後多くの人と知り合い助けられましたが、副業などでお試し期間があるのであれば、それに関連した新しい人脈をあらかじめ作っておくのも一つです。

視野を広げ新しい考え方を学ぶチャンスにもなりますし、何より独立後のビジネスにスムーズに移行することが可能となります。

さいごに

いろいろな職業を楽しむ
やりたいこと探しはそれほど簡単ではないかもしれません。私は前職を退職する数年前まで自分のやりたいことは別にありました。しかし、自分の中で深く考えることによって真にやりたいことが見つかった気がします。

人生100年だとすると定年退職後に30~40年をどう過ごすか考えざるを得ません。50歳を過ぎたら少しずつでも行く末を考え始めるが良いかと思います。

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